長文ですが、ものづくりについて

今週末は京都での販売会がございます。ひなや 五条坂店
http://www.hinaya-kyoto.co.jp/news/2012/05/rumi-rock.html
キモノスイッチ店長金子が18、19、20日出張いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
我々の活動をまとめてみました。長文ですが見てみてください。
Rumi Rock ゆかたストーリー
平安、江戸、現在。ものづくりは一つのスタイルに

先進国と言われる国の中では、民族服を式典以外の日常服として使用している国はほとんど無く、日本は珍しい環境にあると思います。
私たちは、なぜ合理的とはいえないその形状が、日常着やお出かけ着として残ったのか考えています。
人間が着るものに対する、自然との対峙の姿勢を確認する作業。なぜ、猿とは違い、人間としていられるのかということです。
必要なものであるから残っているに違いない。効率を追いかけて、ただ道具として、またはパワーウエアとして装着するのではない。
人間が必要な、生きる「ストーリー」を提供してくれるメディアであるという、一つの答えにたどり着きました。
私たちは、素材としては今手に入るリーズナブルで最高な綿麻、綿、ソイビーン、備長炭、和紙など、産地で手に入る小幅織機で丁寧に織った「耳のある」生地を使用しています。
いつでも縫い直しができるよう、縫い代は切り取らず、職人仕立てはもとよりプレタポルテも、洋装仕立てではなく 昔からの和服のインフラ通りの作り方をみせています。
染め方も、型紙ー版木ー渋紙ーといった江戸文化的な「ビジュアル」を重んじたモノ作りにのっとり、職人の手染めによる、注染染めや長板染めで作られています。
ゆかたは、和服の中でも自由度の高い「遊び着」です。
そこに、江戸時代的な遊び「判じ物」や「ビッグストーリーの語り(平家物語など)」を折り込み、ストリートファッションの要素を取り入れ、「ゆかた」という完成されたフォルムに集約させました。
図案も、型紙も、私たち自ら企画しデザインし製作する。そこにすべてを注ぎ込んでいます。いつでも先人たちの有形・無形の財産を使えるよう、大事にしたいと思っています。
Rumi Rockゆかたは、着る人がいて完成します。次は皆様がお召しになって、街に出て、ご自身のストーリーを紡いでいってください。素敵な夏になりますように。またどちらかでお会い致しましょう。
Rumi Rock デザイナー 芝崎るみ
型紙彫刻士 金子一昭
www.kimonoswitch.com